フルモデルチェンジ版・フォード新型マスタングGTやGMCハマーEV SUV、そして1,000馬力に改造されたフェラーリF40が競売に登場!F40は驚愕の約3.8億円にて高額落札

今回のスコッツデールオークションでは、派手なモデル達が出品され、記録的な高額落札となった

2023年1月30日にアメリカにて開催されたバレットジャクソン・スコッツデールオークション(Barrett-Jackson Scottsdale Auction)2023にて、貴重なスペシャルモデルたちが出品され、記録的な高額落札を連発しました。

今回オークションに出品されたモデルですが、最高出力1,000hpまで改造されたフェラーリF40と、カタログモデル生産第一号の新型GMCハマーEV SUV、そして2023年後半頃より発売予定となっているフォード新型マスタングGTの3車種。

3車種ともにチャリティーオークション用として出品されたため、新車価格よりも10倍近い価格帯にて落札される例は珍しくないですが、具体的にどれぐらいの金額にて落札されたのかチェックしていきましょう。


出品車両①:最高出力1,000hpに改造されたフェラーリF40

まずは今回のオークションで最高額を記録したフェラーリF40から見ていきましょう。

F40といえば、フェラーリのスペチアーレモデルのなかで最も多い1,300台以上が生産されていますが、その価値は新車価格の約5,000万円よりも更に高騰しており、直近だと3億円での取引も。

そして今回のバレットジャクソン・スコッツデールオークション2023にて落札されたF40は、何とも驚きの2,750,000ドル(日本円に換算して約3.6億円)。

一体なぜここまでの価値を得たのかは不明ですが、元々このモデルは1989年にオランダのコレクターに納車され、その後レースカーとしての役割を果たすため、フェラーリ/ポルシェチャレンジシリーズにて精力的に活用されました。

モータースポーツの世界から身を引いた後、このF40はイエロー塗装(ジアッロ系)から、グレー系のグリジオナルドへと全塗装。

この特別な色合いは、イタリアの有名なレストア専門家であるZanasi Groupによって仕上げられました。

しかもこのモデル、特殊なボディカラーにて塗装されているだけでなくパワートレインもアップデートされていて、排気量2.9L V型8気筒ツインターボエンジンをベースにしつつ、最高出力470hp → 1,000hpへとパワーアップ。

従来のエンジンスペックでもホイールスピンの目立つ車ですが、更に2倍以上の出力ともなれば高速域の加速力は暴力的だと思いますし(最高時速は何km/hまで伸びるんだろう…)、何よりも現代のフェラーリ新型296GTBが発揮するシステム総出力819hpよりも高く、SF90ストラダーレのV8ツインターボ+PHEVに匹敵する性能ですから、相当な手腕ではない限り扱うのは難しそうです。

2ページ目:量産車第一号の新型GMCハマーEV SUVとフォード新型マスタングGTの落札価格は?